人工知能（AI）が高齢者ケアと認知症スクリーニングに革命をもたらしている。国立台湾大学Center of Artificial Intelligence and Advanced Robotics（台湾、台北）のLi-Chen Fu教授は、AOCN 2021の発表でこのように述べた。
人口の高齢化は急速に増加している。2050年までに、60歳以上の人口は倍増すると予測されており、80歳以上の患者人口は4倍になるであろう、とFu教授は指摘した。
心血管疾患、糖尿病、認知症などの疾患は高齢者に多くみられるもので、迅速な診断と継続的なモニタリングを要する。しかし、熟練した医療従事者不足が増大していることを鑑みると、こういった人口の増加に伴う医療ニーズを満たすことは困難となるであろう。