新たな研究により、認知症のある入居者の転倒の検出とそれに対する応答の改善に人工知能(AI)の使用が役立つ可能性があることが提言される。
Brookdale Senior Living in Chicago(米国イリノイ州)のJuliet Holt Klingerによると、認知症のある入居者は認知症のない住居者の2倍の確率で転倒を経験するという。転倒は入居者の入院の4分の1を占め、その多く(約80%)は「silent」な転倒のため気付かれないままである。
そのため、Holt Klingerらは、認知症の入居者の転倒を認識するAIの能力を評価するパイロット試験を実施した。本試験は、2箇所の施設(特別養護老人ホーム/リハビリ施設及び生活支援施設)で実施され、参加の前に入居者の家族からのインフォームドコンセントを得ることを必要とした。