EANのハイライトセッションでは、オーストリアのMedical University of GrazのChristian Enzinger教授が、多発性硬化症(MS)の研究に関する重要な発表を選び、紹介した。
選ばれた研究の1つは、Comi らによる仕事の生産性に及ぼす治療の影響に関する研究(EPR-056)であった。第III相試験であるCASTING試験のデータにより、以前に1~2種類の疾患修飾治療が無効であった再発寛解型MS患者を対象にオクレリズマブ(ocrelizumab)を2年間にわたり投与した結果、仕事の生産性スコアが改善したことが示された。仕事の生産性の向上は、MSの症状の負荷と相関していた。