Long COVIDの予防と症状軽減に新型コロナワクチンが有効である可能性

 WHOがCOVID-19パンデミックを宣言してから2年以上が経ち、検査やワクチン、治療薬の普及などを背景として、COVID-19はもはや「重大な脅威」ではないとの声も一部で聞かれるようになった。一方で、COVID-19罹患後症状・Long COVIDを訴える患者が少なからず存在することが疫学調査により判明し、その病態解明や治療法の検討が新たな課題となっている。5月21日のシンポジウム29「新型コロナウイルスCOVID-19感染症とワクチンに関連した神経疾患」において、中嶋 秀人 先生(日本大学医学部内科学系神経内科学分野)が「COVID-19罹患後症状・Long COVIDにおける神経症状」と題して講演した。