多発性硬化症における認知障害を検出するための眼のスクリーニング

要旨

  • 光干渉断層撮影(optical coherence tomography、OCT)を用いて網膜層厚(retinal layer thickness、RLT)を計測することで、多発性硬化症(multiple sclerosis、MS)患者の認知障害をスクリーニングし、詳細な神経心理学的検査を行うべき高リスク患者を同定できる可能性がある。

本研究の重要性

  • 認知障害は、早期段階のMS患者であってもMSの重要な所見となることがある。認知障害に対する定期的な神経心理学的モニタリングは現在の診療モデルに十分に組み込まれておらず、これによって認知障害を早期発見することは困難である。

  • OCTによるRLT厚の計測は、MSの神経変性の評価に用いられてきた安価で実行可能な手法である。RLTが認知障害のバイオマーカーとなる可能性が考えられる。